使わないのに手放せない…“思い出グッズ”がお金を吸っていた話

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押し入れの奥やクローゼットの上段に、何年も開けていない段ボール箱、ありませんか…?

子供が赤ちゃんの頃に着ていた小さな洋服、学生時代の交換日記やプリクラ帳、旅行先で買ったお土産の置物、昔集めていたCDや雑誌の切り抜き…。

一つ一つに、かけがえのない大切な思い出が詰まっていて、手放すなんて考えられない!

その気持ち、よーく分かります!

でも、もし。

その「使わないのに手放せない思い出グッズ」が、実は知らず知らずのうちに、あなたのお財布の中身や、お家のスペース、そして心の余裕まで、じわじわと圧迫しているとしたら…?

今回は、そんな「思い出グッズ」との付き合い方について、そして、それらが意外な形で「お金を吸っている」かもしれない、というちょっぴりドキッとするお話を、一緒に考えていきたいと思います。

なぜ「思い出グッズ」は増え続ける? 手放せない主婦の心理

まず、どうして私たちは「思い出グッズ」をなかなか手放せないのでしょうか?

その背景には、こんな気持ちが隠れているのかもしれません。

感情的な繋がりが強いから

その品物自体というより、それに関連する人、場所、時間、そしてその時の「感情」と強く結びついているんですよね。

手放すことが、まるでその思い出まで消えてしまうように感じてしまう。

「いつか」使うかも、見返すかも、という期待

今は使わなくても、

「いつか子供が大きくなったら見せてあげたい」

「いつか時間ができたら、ゆっくり思い出に浸りたい」

という未来への期待。

捨てることへの「罪悪感」

人からもらったもの、一生懸命作ったもの、高かったもの…

などを捨てることに、罪悪感や「もったいない」という気持ちが湧いてしまう。

後悔したくない気持ち

もし捨ててしまって、後から

「やっぱり取っておけばよかった!」

と後悔したらどうしよう…

という不安。

アイデンティティの一部になっている

過去の自分が大切にしていたものが、今の自分の一部であるように感じている。


これらの気持ちは、どれも自然な感情。だからこそ、手放すのが難しいんですよね。

見えないコストがここに!「思い出グッズ」がお金を吸うカラクリ

思い出グッズがお金を吸うって、どういうこと?

そう思いますよね。

直接お金が出ていくわけではないのに?

でも、実は「見えないコスト」として、じわじわと影響を与えていることがあるんです。

① 収納スペースという「家賃」

思い出グッズをしまうためには、収納スペースが必要です。

クローゼット、押し入れ、屋根裏、ベッドの下…。

もし、それらのスペースが思い出グッズで埋め尽くされていて、本当に必要なものがしまえなかったり、収納家具を買い足したりしているとしたら?

あるいは、自宅に置ききれず、有料のトランクルームを借りているとしたら?

そのスペースは、目に見えない「家賃」を払い続けているのと同じかもしれません。

家が狭く感じる原因にも…。

② 維持・管理の手間と費用

大切な思い出グッズを良い状態で保つためには、定期的な虫干しや、防虫剤の交換、ホコリ取りなど、維持・管理の手間がかかります。

写真アルバムや、特別な保存箱などの購入費用も、積み重なればそれなりに。

その手間と時間は、本来もっと他のことに使えるはずだった時間かもしれません。

③「売れるチャンス」の損失

中には、昔集めていたコレクションや、ブランドの服、もう使わないベビー用品など、フリマアプリなどで売ればお金になったかもしれないものも。

「いつか…」と思っているうちに、価値が下がってしまったり、売るタイミングを逃してしまったり。

これは、得られたはずの収入を失っている「機会損失」と言えるかもしれません。

④ 心の「重荷」と探し物の時間

「片付けなきゃ…でも、捨てられない…」

という気持ちは、心のどこかでずっと重荷になっていることがあります。

そして、モノが多すぎると、本当に必要なものが見つからず、探し物ばかりに時間を取られてしまうことも。

イライラの原因にもなりかねません。

【ゆるっと実践】後悔しない「思い出グッズ」との向き合い方3ステップ

じゃあ、どうすればいいの?

大丈夫、 無理に全部捨てましょう!なんて言うつもりはありません。

大切なのは、あなた自身が納得して、「今の自分」にとって本当に必要なものを見極めることです。

そのための、ゆるっとした3つのステップをご紹介します。

ステップ①:まずは「全部出す」!現状を把握する

「思い出グッズ」と一言で言っても、色々ありますよね。

まずは、「子供の作品」「昔の服」「写真」など、カテゴリーを一つ決めて、そのカテゴリーのものを、一度全部、箱やクローゼットから出してみましょう!

「うわっ、こんなにあったんだ…」

と、その量に驚くかもしれません。

でも、まずは現状を客観的に把握することが、大切なスタートです。

ステップ②:「今の私」に必要か? 心に問いかける

全部出したら、一つ一つの品物を手に取って、今のあなた自身に問いかけてみてください。

「これを見ると、どんな気持ちになる?」

「これは、今の私の生活を豊かにしてくれている?」

「この思い出は、このモノがないと消えてしまう?」

「いつか…は、本当に来る?」

ポイントは、「過去」や「未来」ではなく、「今の私」にとって必要かどうか、心地よいかどうか、という視点で考えること。

ステップ③:「残す」なら愛情込めて。「手放す」なら感謝して

問いかけの結果、「残す」と決めたものは、ただしまい込むのではなく、愛情を込めて、大切に保管したり、飾ったりしましょう。

写真や子供の絵などは、データ化してスッキリさせるのも良い方法です。

そして、「手放す」と決めたものには、「今までありがとう」と感謝の気持ちを伝えて、次のステップへ。

誰かに譲る、寄付する、フリマアプリで売る、資源としてリサイクルするなど、そのモノに合った手放し方を選びましょう。

思い出は「モノ」だけじゃない?私の気づき

整理収納アドバイザーの方に以前取材した際、

「思い出の品は、無理に全部捨てる必要はありません。

でも、本当に大切なのはモノ自体より、それにまつわる温かい記憶。

写真を撮ってデータで残したり、一部だけを厳選してメモリアルボックスを作るだけでも、心の満足度は高いですよ」

とアドバイスをいただきました。

また、別の友人は「思い出の香り」を大切にしていると。

例えば、子供が赤ちゃんの時に使っていたベビーパウダーの香り、旅行先で買ったお香の香り…。

モノは手放しても、香りを嗅ぐと、その時の情景や感情が鮮明に蘇ってくるそう。

香りは記憶と直結していると言われますが、これは場所を取らない、究極の「思い出グッズ」かもしれません。

「手放す」ことで得られる、新しい豊かさ

思い出グッズを手放すことは、決して思い出を捨てることではありません。

むしろ、本当に大切な思い出だけを心に刻み、新しいスペース(物理的にも、心的にも!)を作ることで、あなたの生活には新しい豊かさが生まれるはずです。

  • お部屋がスッキリして、掃除が楽になる!

  • 心の重荷が減って、気持ちが軽くなる!

  • 無駄な出費や、探し物の時間が減る!
  • 新しい「好き」や「やりたいこと」のためのスペースができる!

近年注目されるミニマリズムの考え方にも通じますが、物理的な空間だけでなく、思考や情報も整理することで、精神的なストレスが軽減され、より本質的な豊かさや幸福感に繋がるという研究や指摘もあります。

「手放す」ことは、失うことではなく、新しい豊かさを「得る」ことなのかもしれませんね。

まとめ|過去も大切に、でも「今」を一番心地よく

今回は、「使わないのに手放せない思い出グッズ」が、もしかしたらあなたのお金や心の余裕を吸っているかもしれない、というお話と、後悔しないための向き合い方についてお話ししました。

  • 思い出グッズは、大切な宝物。でも、持ちすぎると負担になることも。

  • 収納スペース、維持管理、売れるチャンス…見えないコストを意識してみよう。

  • 「全部出す」「今の私に必要か問う」「愛情込めて残すor感謝して手放す」の3ステップで向き合ってみよう。

  • 手放すことで、新しいスペースと心の余裕、そして新しい豊かさが手に入る!

焦らなくて大丈夫。

あなたのペースで、一つ一つ、思い出と向き合ってみてください。

大切なのは、過去の思い出も大切にしつつ、「今のあなたが一番心地よく暮らせる空間」を作っていくこと。

それが、未来のあなたへの、最高のプレゼントになるはずです。

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Haru
40代/小学生2児のママ
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