副業の可能性を探す中で、インターネットを検索したり、情報を集めたりしていると、時々「あれ?」と思うような、少し怖い響きの言葉を目にすることがあります。
その一つに「ディープウェブ」という言葉がありました。

ディープウェブ?裏社会?怖い…何それ?
普段私たちが使っているインターネットとは違う、もうひとつのネット世界があるらしい。
そして、そこにはちょっと危ない情報もあるらしい…。
安全な副業を探していたはずなのに、思わぬ未知の領域の入り口を垣間見てしまったような、そんな感覚でした。
今日は、私が副業探しの中で出会ったこの「ディープウェブ」という言葉をきっかけに知った、インターネットの仕組みについて、皆さんと安全に情報共有してみたいと思います。
ただし、これはあくまで知識として知っておくためのものであり、決して興味本位で危険な領域に立ち入らないでくださいね。
インターネットは「表面」だけじゃない?ディープウェブとダークウェブの基礎知識
私たちが普段インターネットを使っている時、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで情報を探しますよね。
これは、インターネット全体の「サーフェスウェブ(Surface Web)」と呼ばれる表面の世界を見ています。
検索エンジンが情報を収集し、登録している部分です。
では、「ディープウェブ(Deep Web)」とは何でしょうか?
ディープウェブは、検索エンジンに登録されていない、インターネット上の情報の大部分を指します。例えば、
- 会員制のウェブサイトの内部ページ
(オンラインバンキングの自分の口座情報、メールの受信トレイなど) - データベースの中に格納されている情報
(公共図書館の蔵書検索、企業の顧客情報など) - パスワードで保護されているページ
といったものがディープウェブに当たります。
これらは、特定のアクセス方法(ログインしたり、検索機能を使ったり)を経由しないと見られないため、検索エンジンには表示されません。
ディープウェブ自体は、違法なものではなく、私たちの日常に不可欠な情報もたくさん含まれています。
そして、「ダークウェブ(Dark Web)」という言葉も聞くことがあります。
ダークウェブは、ディープウェブのごく一部で、匿名化技術を使って接続する必要があり、通常のブラウザではアクセスできません。
このダークウェブの中に、違法な取引や情報交換が行われる領域が存在すると言われています。
私たちが「裏社会的なネット世界」と聞いてイメージするのは、主にこのダークウェブの中の、危険な部分だと考えて良いでしょう。
なぜ検索エンジンで見つけられないの?技術的な理由をざっくりと
先ほど、ディープウェブの多くは「検索エンジンに登録されていない情報」だとお話ししました。
では、なぜ検索エンジンはこれらの情報を見つけられないのでしょうか?
技術的な理由を、難しくないようにざっくりとご説明しますね。
検索エンジンは、インターネット上のたくさんのウェブページを自動的に巡回(これを「クローリング」や「インデックス登録」といいます)して、情報を集めています。
まるで図書館の司書さんが、新しい本を見つけてリストに加えていくようなイメージです。
しかし、会員登録が必要なページや、データベースの中にある情報など、特定の操作をしないと表示されないページは、この「巡回」の網にかかりません。
ログインしないと見られない会員限定のブログ記事や、検索窓にキーワードを入力して初めて結果が表示されるデータベースのページなどがこれに当たります。
これらのページは、検索エンジンからは見えない場所に「隠れている」わけではないのですが、検索エンジンが自動でたどり着くための「リンク」がなかったり、アクセスに「許可」(ログインなど)が必要だったりするため、検索エンジンのリストには載らないのです。
これが、ディープウェブが広大である大きな理由の一つです。
ダークウェブへのアクセスツール、その裏にある危険性
ダークウェブについて調べると、「Tor(トーア)」といった名前の特殊なブラウザやソフトウェアを目にすることがあるかもしれません。
ダークウェブにアクセスするためには、このような特定のツールを使う必要があるからです。
これらのツールは、通信経路を複雑にすることで、利用者の匿名性を高めることを目的として作られています。
匿名性が高まること自体は、ジャーナリストが危険な地域から報道したり、プライバシーを守りたい人が情報収集をしたりするなど、合法的な目的で使われる場合もあります。
しかし、この匿名性が悪用されやすい側面があることも事実です。
これが、ダークウェブが違法な活動と結びつけられやすい理由です。
匿名性が高い場所では、残念ながら犯罪者や悪意を持った人々も活動しやすくなります。
ウイルスを仕掛けられたり、詐欺に遭ったり、見るべきではない情報に触れてしまったりする危険性が格段に高まります。
私たち一般の主婦が副業探しや情報収集のためにこのようなツールを使ってインターネットの奥深くへ進むことは、得られるメリットに対してリスクがあまりにも高すぎます。
安全なオンライン活動とは全く異なる世界であることを強く認識し、興味本位での接近は絶対に避けるべきです。
ディープウェブは広大!身近な情報もたくさん隠れている

ディープウェブと聞くと、なんだか怪しいイメージばかりが先行しがちですが、実はインターネット上の情報のほとんどがディープウェブに含まれます。
サーフェスウェブは、氷山の一角に過ぎないとも言われるほどです。
私たちが日常的に使っているサービスの中にも、ディープウェブの一部は存在しています。
例えば、オンラインショッピングの購入履歴ページや、SNSの非公開グループ内の投稿、クラウドストレージに保存した個人的なファイルなども、検索エンジンには出てきませんが、インターネット上に存在する情報としてディープウェブに含まれます。
つまり、ディープウェブは「検索できない情報の集まり」というだけで、それ自体が危険なものではありません。
ただし、その広大さの中に、ダークウェブのような危険な領域も紛れ込んでいる、という構造を理解しておくことが大切です。
なぜ副業探しで「ディープウェブ」という言葉に出会うの?
私が副業探しをしている中で「ディープウェブ」という言葉に出会ったのは、おそらく「インターネットを使った珍しい仕事」や「あまり知られていないオンライン収入源」といったキーワードで検索を深めていった時だったと思います。
サーフェスウェブで見つかる情報だけでは物足りなく感じたり、もっと「秘密」の情報や「穴場」があるんじゃないか、という好奇心から、インターネットの構造そのものに関心が移っていったのかもしれません。
そして、「検索エンジンに出ない情報」というキーワードから、ディープウェブの存在を知り、

もしかして、普通の方法では見つけられないような仕事の情報が、そういう場所にあるのかも…?
と安易に想像してしまったのだと思います。
しかし、これは大変な誤解です。
ディープウェブの大部分は安全な情報ですが、ダークウェブにアクセスしようとしたり、興味本位で危険な情報に近づくことは、絶対に避けるべきです。
ネットの奥を探る?いいえ、安全な情報収集と自衛の心がけを
ディープウェブやダークウェブの存在を知ることは、インターネットの広大さと匿名性の側面を理解する上で、ある種の知識としては価値があるかもしれません。
しかし、私たち一般ユーザーがそこに積極的にアクセスするメリットは皆無であり、むしろ様々な危険に晒されるだけです。
もし、副業探しで珍しい情報を求めているのであれば、まずはサーフェスウェブ上で提供されている、より安全で健全なプラットフォームやコミュニティを探すことに集中しましょう。
信頼できる情報源を見極める目を養うことが大切です。
また、インターネットを利用する上での基本的な安全対策を改めて確認することも重要です。
- 身に覚えのないリンクはクリックしない
- 不審なメールやメッセージには返信しない
- 信頼できないサイトからファイルをダウンロードしない
- ソフトウェアやセキュリティソフトを常に最新の状態に保つ
これらの自衛策は、サーフェスウェブを利用する上でも当然のことですが、インターネットの奥深くに関わる言葉を知った今、その重要性を再認識していただけたらと思います。
まとめ:インターネットの奥を知っても、安全な道を選ぼう
副業探しというきっかけから、インターネットには検索エンジンでは見つけられない深い層や、危険な領域が存在することを知るのは、驚きであり、新しい知識になります。
しかし、その知識はあくまで「知っている」だけに留めることが大切です。
特にダークウェブのような匿名化された危険な領域には、絶対に近づいてはいけません。
そこには、私たちが求めるような安全で健全な副業の情報はありませんし、自分自身を危険に晒すだけです。