今回は、私たち主婦占い師(あるいは占いに興味がある主婦の方)の視点に立って、特に人間関係の理解に役立つポイントだけを抜き出した、「超入門」から一歩踏み込んだ、「深掘り」「マニアック」な内容です。
占い師として、あるいは人間関係をさらに深く読み解きたい主婦の方のために、五行の応用術とも言える「バランス」と「変通星(通変星)」という視点から、人間関係の真実を紐解いていきます。
ちょっと専門的な響きの言葉が出てきますが、日々の暮らしや占いの鑑定にどう役立つのか、私の経験も交えながら、具体性を持ってお伝えしますね。
人は「5つのタイプ」だけじゃない!五行バランスで見る個性と傾向
前回の記事では、人には木・火・土・金・水という5つの基本タイプがあることを解説しました。
しかし、これはあくまでざっくりとした傾向です。
実際には、私たち一人一人が、この5つの要素を全て持っています。
ただし、その量や強さは人によって全く違います。
これが、「五行バランス」という考え方です。
例えるなら、料理のレシピに「甘み・塩味・酸味・苦味・旨味」があるとして、人によってその配分が違うようなもの。
甘みが強い人もいれば、酸味が際立っている人もいる。
どれかが極端に多かったり(過多)、全く足りなかったり(不足)することもあります。
占いの世界、特に四柱推命のような命術では、生年月日から計算して、その人が本来持っている五行のバランスを読み解きます(干支という要素を使います)。
この五行バランスを知ることで、基本タイプだけでは見えなかった、その人の個性や傾向が浮き彫りになります。
特定の五行が「過多」な場合
その要素の特徴が極端に強く現れます。
良い面が際立つこともありますが、裏目に出ると問題行動や偏りとなりやすいです。
火が過多
→情熱的すぎて周りを顧みない、燃え尽きやすい。
金が過多
→論理的すぎて冷たく見える、批判的になりやすい。
特定の五行が「不足」な場合
その要素の性質が弱く、関連する事柄に課題を抱えやすい傾向があります。
あるいは、その要素を無意識に強く求め、関連する人や物事に縁ができやすいことも。
木が不足
→目標が定まりにくい、優柔不断。
土が不足
→落ち着きがない、現実離れしやすい、人のサポートを苦手とする。
私たち主婦の日々の暮らしで考えると、五行バランスの偏りは、そのままストレスや悩みに繋がることがあります。
例えば、水が不足していると、感情を溜め込みやすく、コミュニケーションで誤解されやすい傾向が出る、なんてことも考えられます。
五行バランスは、その人の生まれ持った「体質」のようなもの。
良いとか悪いではなく、自分や相手の「偏り」を知ることが、人間関係や自己理解の第一歩になります。
人間関係を読み解く鍵:「変通星(通変星)」とは?
さて、ここからが今回の深掘りのメインです!
人間関係をさらに詳しく読み解くための強力なツール、「変通星(通変星)」について解説します。
変通星は、四柱推命などの命術で使われる概念で、自分の本質を表す五行(日干と言います)から見て、他の五行がどのような関係性にあるかを示したものです。
相生や相剋といった五行の基本的な関係性を、さらに細かく、人間的な役割や性質に当てはめたもので、全部で10種類あります。
- 比肩(ひけん)、劫財(ごうざい)
…自分と同じエネルギー - 食神(しょくじん)、傷官(しょうかん)
…自分から生み出すエネルギー(表現、子どもなど) - 偏財(へんざい)、正財(せいざい)
…自分が剋す相手のエネルギー(財産、パートナーなど) - 偏官(へんかん)、正官(せいかん)
…自分を剋す相手のエネルギー(権力、仕事、夫など) - 偏印(へんいん)、印綬(いんじゅ)
…自分を生み出す相手のエネルギー(知性、支援、母親など)
(※この10種類全てをここで詳細に解説すると、マニアックになりすぎるので、今回は人間関係のパターンに絞ってお話ししますね。)
変通星は、その人がどんな性質を持っているか、だけでなく、
「その人が人生でどんな役割や出来事と縁ができやすいか」
「人間関係において、どんな態度を取りやすいか」
「どんなタイプの人と関わることが多いか」
といった、人間関係のダイナミクスを読み解く鍵となります。
例えば、あなたの命式(生年月日から作成される表)にある変通星に「正官」が多い場合、あなた自身が真面目で責任感が強く、社会のルールを重んじる傾向がある、といったように読み解くことができます。
変通星で見る「あの人との関係性」深掘り応用術

この変通星の視点を人間関係に応用すると、お互いの関係性が持つ意味や、衝突の原因、より良いコミュニケーションの取り方が見えてきます。
占い師として鑑定する時、お客様と関係する相手(夫、子ども、職場の上司など)の五行や変通星の関係性を見ることで、お悩みの本質がより深く理解できるようになります。
例えば、ご相談者様の命式と、悩みの種である夫の命式を見比べた時、夫の五行がご相談者様の日干から見て「偏官」に当たる場合。
偏官は七殺とも呼ばれ、強力な剋すエネルギーであり、偏官の性質を強く持つ人は、行動的で荒削りながら目標に向かって突き進む傾向があります。
ご相談者様は、夫のその強すぎるエネルギーに振り回されたり、抑えつけられているように感じて悩んでいるのかもしれません。
ここで重要なのは、「だから相性が悪いんだ」と結論づけるのではなく、「この関係性はご相談者様に『課題』や『変化』を促すものなのだな」と理解し、ではその課題にどう向き合うか、相手のエネルギーをどう受け流すか、ご相談者様の内側の対策に焦点を当てることです。
「偏官のエネルギーを持つ旦那様は、荒々しい行動の中にも突破力があります。
その突破力を活かせる場所を家庭以外に見つけることを意識してもらう、
あるいは、その強いエネルギーをあなた自身が真正面から受け止めるのではなく、
柳のように受け流す方法を身につけることが、この関係性における学びかもしれませんね。」
といったように、変通星が示す関係性の本質を踏まえたアドバイスができます。
変通星は、人間関係における役割や力関係のヒントを与えてくれます。
誰が誰をサポートしやすいか、誰が誰に影響を与えやすいか、誰が誰から課題を与えられやすいか…。
それを知ることで、相手を変えようとするのではなく、自分自身の受け止め方や対応を変えるための糸口が見つかるのです。
深掘りした知識を、どう活かす?主婦占い師の実践と気づき
私自身、この五行バランスや変通星といった概念を深掘りしていく中で、占い師としての鑑定の質が格段に上がり、そして日々の人間関係も俯瞰して見られるようになり、とても楽になりました。
以前、あるお客様が、職場の人間関係に深く悩んでいらっしゃいました。特に上司の言動が理解できず、いつも振り回されているように感じるとのこと。
そのお客様の命式と上司の命式を五行や変通星で見ていくと、ある傾向が見えてきました。
お客様自身の五行バランスが特定の要素に偏りがあり、また上司の要素との間に、お客様から見て特定の変通星(例えば、自分がエネルギーを消耗しやすい関係性を示す星など)が多く現れていました。
私は、その傾向を踏まえて、
「この関係性は、あなたの〇〇(特定の五行や変通星が示す課題)というテーマと向き合うために現れているのかもしれません。
大変だと感じるかもしれませんが、この上司との関わりを通して、あなたは〇〇を乗り越えるための力を身につけているのです」
というようなメッセージを伝えました。
さらに、お客様自身の五行バランスの偏りを整えるためのアドバイスや、上司との関係性におけるエネルギーの消耗を減らすための具体的なコミュニケーション方法(例えば、相手の○○という変通星の性質を理解して、感情的にならず〇〇のように対応するなど)を提案しました。
お客様は、
「なるほど、だからこんなに大変だと感じるんですね!」
「上司が意地悪なのではなく、私が成長するために必要な相手なんだと思ったら、少し見方が変わりました」
と、とても納得してくださり、自分自身の内側に意識を向け、関係性をより良くするための行動を始めるきっかけになったようです。
これは占いの鑑定だけでなく、日々の家族との関わりでも応用できます。
例えば、五行バランスで過多な要素がある子どもに対して、そのエネルギーを否定するのではなく、どうすれば健全な形で発揮できるかを一緒に考える。
「火が強すぎて落ち着きがない」なら、「情熱を向けられる習い事を探してみる」、
「金が強すぎて口うるさい」なら、「その分析力や批判精神を建設的に活かせる方法(ゲームや議論など)を与えてみる」
といった具合です。
五行のバランスや変通星といった深掘りした知識は、相手を決めつけるためのものではなく、相手の持つエネルギーの特性を理解し、その人との関係性が自分にどんな影響を与えているのかを知り、そして自分自身の内側に対策を見つけるための、強力な応用術なのです。
陰陽五行の「奥義」を知って、人間関係と鑑定のレベルを上げよう!
陰陽五行の世界は、学べば学ぶほど奥深く、人や世界の仕組みが見えてくるような面白さがあります。
特に、五行バランスという個人の体質、そして変通星という関係性のパターンを知ることは、人間関係の悩みを深層から理解し、解決の糸口を見つけるための強力な武器になります。
これは、占い師としてお客様の複雑なお悩みに寄り添う上で、深みと具体性のある鑑定を提供するために不可欠な知識だと、私は経験を通して確信しています。
そして同時に、私たち主婦自身の日々の暮らしにおいても、家族や周りの人との関わりの中で起こる摩擦や誤解を、人間のエネルギーの特性として客観的に捉え、不要なストレスを減らし、より円滑で心地よい人間関係を築くための応用術として大いに役立ちます。
陰陽五行の世界は、難解に感じる部分もあるかもしれませんが、少しずつでも学びを深めていくことで、あなたの視点が大きく広がり、人間関係も占いの鑑定も、きっと新しいレベルへと進んでいけるはずです。
あなたの人間関係が、そして占いの学びが、さらに豊かで深みのあるものになりますように。
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